赤血球沈降速度（赤沈・ESR）

◇赤血球沈降速度（赤沈・ESR）
正常値：男性10mm以下、女性15mm以下

治療効果を知る簡便な方法

採血して検査をすることの代名詞として使われてきた「血沈」という検査です。抗凝固剤とともに採血した血液を20cmの細長いガラス管に入れて垂直に立てると、赤血球の部分が徐々に沈降し、上部の血漿（けっしょう）部分の長さが時間とともに長くなります。

感染症や炎症、腫瘍（しゅよう）などがあると早く沈降しますが、妊娠などでも値は大きくなります。いっぽうで、播種（はしゅ）性血管内凝固症候群（DIC）では低値をとります。

最近では小さな試験管に血を入れ、ゆっくりと回転させる自動的な方法も普及しています。