眼球に対し強い鈍的外傷が加わったのちに、眼球陥没、眼球偏位、上方視不能による複視が起こります。いちばん弱い眼窩下壁が骨折し、そこに眼窩内容が嵌頓(かんとん)(入り込んでしまうこと)して下直筋が入り込めば、眼球運動制限、特に上方視が困難になります。眼球を上方に引っぱってみると抵抗があるのでわかります。
頭部X線写真や断層撮影、CTやMRI検査による骨折像と、そこへの眼窩内容の嵌頓している像が得られれば確診できます。
治療は、眼窩壁骨折の整復を手術的におこないます。