子どものO脚には生理的内反膝(ないはんしつ)のほかにブラント病、くる病などの代謝性疾患、軟骨無形成症などの骨系統疾患、外傷や骨髄炎後の成長障害によるものなどがあります。鑑別には専門医の受診が必要です。
生理的内反膝は成長に伴う一時的なもので、1〜2歳でO脚であったものが、3〜4歳でX脚気味になり6歳ごろにX脚も消えます。ブラント病は歩行開始が早く、関節がやわらかい子ども、また肥満児に多く、そのため生理的内反膝に力学的要素が加わり生じるとも考えられています。早期には装具による治療をおこない、それが不十分な場合には手術療法が必要になります。