わきの下、へそのまわり、鼠径(そけい)部などに限局性に好発してくる、環状に小水疱(すいほう)の配列をみる病気です。本症は再発しやすく、小水疱は膿疱(のうほう)に変わりやすくて、痂皮(かひ)をつくるので、“とびひ”に似ています。悪臭を伴うことが多く、夏期に増悪(ぞうあく)傾向があります。思春期になって発症しますが、性差はありません。
遺伝的には不規則性優性遺伝で、家族的に発生してくることが知られています。局所的にそう痒(よう)、灼熱(しゃくねつ)感をうったえますが、全身状態は良好です。
根本的治療法はありません。皮膚の症状に応じて副腎皮質ステロイド外用療法をおこないます。ひどく悪化したときは副腎皮質ステロイド薬の内服が効果的です。