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体内で変身! クエン酸の不思議 |
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健康維持に抜群の力を発揮する酢。たとえば米酢は約15種類の天然アミノ酸と約70種類の有機酸を含んでいますが、それらの有機酸のひとつ、クエン酸が酢のパワーのもとです。
酢に含まれるクエン酸の量はもともと0.2%とごくわずかですが、なんと酢の主成分である酢酸と、クエン酸以外の有機酸の多くが、体内でクエン酸に変わるのです。
クエン酸は、疲労物質である乳酸を分解する優れものです。またブドウ糖やタンパク質を燃やしてエネルギーに変えるために、ビタミンとともに働きますが、このとき不思議なことに、何度も変身するのです。
エネルギーの燃焼過程にかかわる酸は、クエン酸から始まってシスアコニット酸(シスアコニチン酸)、イソクエン酸、α―ケトグルタル酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、オキザロ酢酸と順番に変化していき、エネルギー代謝を終えると再びクエン酸にもどってまた働きます。これを「クエン酸サイクル」といいます。 |
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クエン酸サイクルが活発になれば、代謝が促進され、血液の流れもよくなります。また、胃液の分泌を促進して消化を助けます。逆にクエン酸が不足すると疲労物質である乳酸が蓄積し、イライラや倦怠感の原因ともなります。
クエン酸を摂るなら、アミノ酸や有機酸を豊富に含む醸造酢がおすすめです。
醸造酢には穀物酢と果実酢があり、原料や国によってさまざまな種類があります。穀物酢としては米が原料の米酢、玄米が原料の黒酢、イギリスの麦芽酢など。果実酢にはフランスのワインビネガー、イタリアのバルサミコ酢があります。
酢のほか、梅干しや柑橘類にもクエン酸が含まれています。積極的に摂って、疲労物質をためないようにしましょう。 |
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