血液サラサラ健康事典
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きれいな血液をつくる食材事典
玉ねぎ〜アリシンが血栓を予防し、血液をサラサラに〜

動脈硬化 血栓 高血圧 糖尿病 便秘整腸

玉ねぎ
onion
   原産は中央アジアやインド説が有力。日本で本格的な栽培が始まったのは明治時代以降。辛味の強い黄玉ねぎが一般的。水分が多く甘味の強い白玉ねぎや紫玉ねぎ(レッドオニオン)、小さなペコロスもあるが栄養的に大きな違いはない。北海道は春まき、関西は秋まきが主。
1/4個(約50g)で カリウム 2000mg 75mg
ビタミンC 100mg 4mg
青文字は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)

 玉ねぎの主成分はブドウ糖、しょ糖、果糖などの糖質。そのほかビタミンCやカリウムなどを含んでいます。
 玉ねぎを切ると涙が出るのは、催涙成分である硫化アリルのしわざ。でもこの硫化アリルにこそ、血液サラサラ効果があるのです。硫化アリルは、体内に入るとアリシンに変化し、コレステロールの増加を抑え、血栓ができるのを防止。動脈硬化や脳血栓、脳梗塞、高血圧の予防に優れた効果を発揮します。
 アリシンのもうひとつの大きな特徴として、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を活発にし、疲労回復を促進し、体力や集中力をアップさせる効果があります。胃液の分泌を促し、食欲を増進させる働きもあります。ビタミンB1を多く含む豚肉や大豆、レバー、かつおなどと一緒に摂ると効率よく吸収できます。

脂肪の吸収を抑制するケルセチン
  玉ねぎは、血糖値を正常に保つジスルフィド類も含んでいます。また、黄色い皮の部分に豊富に含まれるケルセチン(ポリフェノールの一種)には、優れた抗酸化力があり、活性酸素の発生を抑えます。

こんなこと知っている
切って15分ほどおくと成分が壊れにくくなる
 玉ねぎを水にさらすときは2〜3分以内に。長時間さらすと、せっかくのアリシンが水に溶け出してしまうからです。またアリシンは加熱によっても損なわれますが、切って15分ほどおいてから調理すると、壊れにくくなります。生食が苦手な方は、スープや煮込み料理などにするとカサが減り、たっぷり摂ることができます。玉ねぎは火を通すと甘味が増し、他の食材の味をまろやかにします。

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