トマト
〜リコピンの抗酸化力で、活性酸素を撃退〜
南米原産。古くから食用にされていたが、世界各地に広がったのは19世紀頃。日本で広く食卓にのぼり始めたのは昭和以降。近年、その赤い色素に抗ガン作用があることが判明。トマトを多く食す地中海沿岸部の人々には、血管系の病気が少ないことも知られている。
1個(約200g)で
カリウム
2000mg
420mg
ビタミンC
100mg
30mg
ビタミンA
540μg
180μg
※
ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、昔から健康野菜として高い評価を得ています。トマトはβ―カロテン、ビタミンC・Eの宝庫であり、生活習慣病を予防するだけでなく、美肌づくりにも威力を発揮します。さらに最近注目されているのが、リコピンという成分です。
リコピンはトマトに含まれる赤い色素で、遺伝子や細胞を傷つける活性酸素の発生を阻止するだけでなく、ガン抑制に働く遺伝子そのものを活性化します。
カリウムも豊富で、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、高血圧の予防に効果があります。またトマトの酸味(クエン酸)は胃液の分泌を促し、消化を助けて食欲を増進させ、乳酸などの疲労物質を除去。食物繊維のペクチンは便秘解消に働きます。
リコピンは油と一緒に
リコピンは、熟したトマトほど豊富です。また加熱による損失が少なく、油と一緒に摂ると吸収率が高まります。日本では生食が中心ですが、オリーブ油で炒めたり、トマト煮やシチューにするなどして、積極的に利用しましょう。加熱すると甘味がよりひき立ちます。
続けて摂れば血液中のリコピン濃度が上昇
リコピンの抗酸化力はβ―カロテンの2倍、ビタミンEの100倍という強さです。リコピンの1日の摂取量は15mg以上が適量とされています。これは生のトマト(大)約2個分に当たります。トマトを続けて摂ることによって、血液中のリコピン濃度が上昇するという試験結果も報告されています(カゴメ調べ)。
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