血液サラサラ健康事典
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きれいな血液をつくる食材事典
ピーマン〜ビタミンA・C・Pが血管、血液の健康を守る〜

動脈硬化 血栓 高血圧 ガン 美肌 便秘整腸

ピーマン
green pepper
   南米原産。種類が多いとうがらしのうち、品種改良によって辛味やクセをなくし食べやすくしたもの。未熟なうちに収穫したのが緑ピーマン。赤やオレンジ、黄色に熟すにつれ、カロテン以上に強い抗酸化作用をもつ色素成分カプサンチンが増える。旬は夏。
2個(約80g)で ビタミンA 540μg 54μg
ビタミンC 100mg 60mg
食物繊維 19g 1.8g
緑ピーマンの場合
ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
青文字は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)

 β―カロテンや、ビタミンCが豊富です。これら2つの強力な抗酸化ビタミンが相乗効果を発揮して、発ガン物質を抑制し、コレステロールが血管壁に付着するのを防ぎます。また毛細血管を丈夫にし、免疫力を高め、高血圧を予防するビタミンPも含んでいます。余分なナトリウム(塩分)を排出して血圧を下げるカリウムも豊富です。これらの栄養素は、緑ピーマンより赤や黄、オレンジのピーマンに多く含まれ、とくにビタミンCはレモン以上の含有量を誇ります。
 緑ピーマンは生長の途中で収穫したもので、収穫せずにおくと、やがて完熟して赤や黄、オレンジに色づき、糖度や栄養価が高くなります。大型で肉厚のオランダパプリカは青臭さがなく、甘くてジューシーなので、生食に適しています。
 緑ピーマンの青臭い香り成分であるピラジンには、血栓を防ぐ作用があり、緑の色素クロロフィルには、コレステロールを減らす働きがあります。

食物繊維が腸内環境を整える
  このほかピーマンにはカプサイシンという辛味成分が含まれ、脂肪を燃焼させてエネルギー代謝を促したり、胃の調子を整える効果もあります。食物繊維も豊富なため、便秘改善にも有効です。

こんなこと知っている
加熱してもビタミンCが壊れない!
 独特の匂いは加熱するとやわらぎます。軽く湯通しするか、油と相性がよいので揚げたり炒めたりすれば、β―カロテンの吸収率が高まり、一石二鳥です。ピーマンのビタミンCは組織が強固で壊れにくくなっているので、加熱調理しても安心です。

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