ブロッコリー
〜豊富なビタミンCで、ストレスを解消〜
キャベツの仲間であるカリフラワーが、イタリアで品種改良されて誕生した野菜。カリフラワーは淡色野菜だが、ブロッコリーは緑黄色野菜。日本へは明治時代に伝わり、一般家庭の食卓にのぼり始めたのは昭和40年ごろから。最近、栄養価の高さから人気が急上昇。
小房3個(約60g)で
ビタミンC
100mg
72mg
ビタミンE
8mg
1.5mg
カリウム
2000mg
216mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
ビタミンCの含有量は、野菜のなかでトップクラス。ビタミンCは抗酸化作用のほかにもコラーゲンの生成を助けて肌を美しくしたり、血管や骨を丈夫にする働きがあります。ストレスの多い人やヘビースモーカーなど、ビタミンCの消耗が多い人は、C補給源として大いに役立てましょう。
ブロッコリーに含まれるβ―カロテンは、万病のもとになる活性酸素の害から体を守ってくれます。またカロテノイドの一種であるルテインや、ポリフェノールなどの抗酸化物質も含んでいます。
このほか老化防止・疲労回復・美肌に役立つビタミンE、貧血を予防する鉄分、余分なナトリウム(塩分)を排出するカリウムも豊富。インスリンの働きを助けるクロムも含んでいるので、糖尿病にも有効。食物繊維も豊富です。
新たに発見されたガン抑制物質!
最近のアメリカの研究により、ブロッコリーにスルフォラファンという特有の成分があることが発見されました。この成分には、発ガン物質を無毒化するとともに、発ガン物質を体外へ排出する酵素の働きを活発にする作用があると考えられています。
つぼみより茎や葉に栄養素がつまっている
茎にも栄養素がつまっていて、とくに豊富なのが食物繊維です。茎の端のかたい部分を切り落とし、皮を厚めにむき、やわらかい部分をいただきます。くせのない野菜なので、さまざまな料理に利用できます。天ぷらにしたり、さっとゆでてドレッシングをかけるなど、油と一緒に摂るとβ―カロテンの吸収率が高まります。
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