あしたば
〜黄色い粘液が、血栓予防に威力を発揮〜
日本原産。「今日芽をつんでも、明日にはまた芽が出る」ほど繁殖力が強いことがネーミングの由来。実際には、4日ほどかかる。伊豆七島や房総半島など温暖な大平洋沿岸地域に自生。古くから滋養強壮によい野草として珍重されてきた。旬は2月から5月。
1/2束(約100g)で
ビタミンA
540μg
880μg
ビタミンC
100mg
41mg
カリウム
2000mg
540mg
※
ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
古くから不老長寿の野菜として知られ、最近では、茎から出る黄色い汁に強力なガン抑制作用があることがわかり、注目されています。この汁の成分はカルコンとクマリンで、とくにクマリンは、皮膚ガンや肺ガンの予防に有効と考えられています。カルコンは血液をサラサラにし、血栓や動脈硬化を予防します。
β―カロテンの含有量も多く、活性酸素を抑制し、細胞や血管の老化を防ぎます。さらに抗酸化作用をもつルテオリン、イソクエルチトリンなどのフラボノイド成分はガンの発生を抑制するとともに、毛細血管を丈夫にし、血液の流れをよくします。
貧血や高血圧予防にも
ビタミンB
12
は主に動物性食品に多く含まれますが、あしたばは野菜には珍しくB
12
をもっています。B
12
は、赤血球の生成を助ける作用があることから、別名「造血ビタミン」ともいわれ、貧血予防の強い味方になります。
多量に含まれるカリウムは、余分なナトリウム(塩分)を体外へ排出し、血圧の上昇を防ぎ、食物繊維がコレステロールを減らします。
天ぷらやごま和えに
天ぷらにするとアクが抜けるので下ゆでをする必要がないうえ、β―カロテンの吸収が高まり、ビタミンB群など水溶性のビタミンの損失も防ぐことができます。和えものやおひたしにするなら、抗酸化作用の高いごまと組み合わせると、ガン予防に役立ちます。アクを抜くために下ゆでするときは、葉がやわらかいので、茎と葉に分けてゆでましょう。
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