モロヘイヤ
〜粘り成分が、血糖値の上昇をブロック〜
アフリカまたはインド西部原産。厳しい砂漠地帯で自生できる強い生命力をもつ。エジプトでは5000年以上前から常食され、スープは伝統的家庭料理として親しまれている。日本でその栄養価の高さが注目され普及したのは、1980年代ごろから。旬は夏。
3本(約40g)で
ビタミンA
540μg
680μg
カルシウム
600mg
104mg
ビタミンC
100mg
26mg
※
ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
葉を刻むと出てくるヌルヌルした成分は、多糖類のムチンやマンナン。この粘り成分には、腸内での糖の吸収を遅らせて血糖値の上昇を防ぎ、余分なコレステロールを排出する働きがあります。
ムチンは胃の粘膜を潤し保護するとともに、消化を助け便通を促します。肝機能や腎機能を活性化させ、細胞を若返らせる作用もあるので、老化を予防します。
ほかにもモロヘイヤには、β―カロテンやビタミンC・Eなど、抗酸化作用や発ガン抑制効果をもつ成分が非常に多く含まれています。
エネルギー代謝を促進するビタミンB
1
・B
2
も含むので、疲労回復や体力増強にも有効。ミネラル類では、骨や歯を丈夫にするカルシウム、ナトリウム(塩分)を排出して血圧を下げるカリウム、造血に欠かせない鉄分などが豊富です。
油で揚げるとシュウ酸が抜ける
モロヘイヤはシュウ酸を含むので、さっとゆでて冷水にとりアクを抜くようにしましょう。茎ごとゆでてからかたい茎をとり除き、葉だけを使います。油で揚げるとシュウ酸が抜けるので、天ぷらなどは生から調理できます。
モロヘイヤの食感が苦手な人は、乾燥粉末が市販されているので利用するとよいでしょう。
ネバネバ同士を組み合わせて
モロヘイヤをゆでてから包丁などでたたくと、粘り気が出てきます。山いもや納豆など、食感が同じネバネバとしたものと合わせると、おいしさも増します。山いもや納豆にも多糖類が含まれているので、相乗効果で効能が高まります。
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