小松菜
〜高ビタミン・ミネラルの優等生〜
かぶから改良された、アブラナ科の緑黄色野菜。その名は、江戸時代に小松川村(現在の東京都江戸川区)でつくられていたことに由来。現在も主産地は東京都を中心にした関東。アクが少なく、調理しやすいのが特徴。関西では「畑菜」ともいう。冬が旬。
1/2束(約100g)で
ビタミンA
540μg
520μg
カリウム
2000mg
500mg
カルシウム
600mg
170mg
ビタミンC
100mg
39mg
鉄
12mg
2.8mg
※
ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
β―カロテン、ビタミンB
1
・C、カルシウム、鉄分、食物繊維などが豊富です。β―カロテンは体内でビタミンAに変わり、血管や粘膜を強くして免疫力を高め、ガンの予防や美肌づくりに役立つ栄養素ですが、小松菜は100gで1日当たりの栄養所要量をほぼ満たすほど、β―カロテンが豊富です。
カルシウムもほうれん草の約3倍と、野菜のなかでも非常に高い含有量を誇ります。カルシウムは、丈夫な歯や骨をつくるために欠かせない栄養素ですが、同時にストレスからくるイライラの予防にも役立つミネラルです。牛乳や小魚とともに摂ると効果がアップ。またレバーや干ししいたけ、魚介類など、ビタミンDを含む食品と一緒に摂ると、カルシウムの吸収率が高まります。
赤血球の材料となり貧血を予防する鉄分、肌を健康に保つビタミンC、成長に欠かせない亜鉛・リンなども含んでいます。
豊富なミネラルが高血圧を予防
塩分の摂り過ぎが高血圧の原因になるのは、塩に含まれるナトリウムに血圧を上げる作用があるからです。このナトリウムの排出を促進するのがカリウムです。小松菜はこれらのミネラルを多く含んでいるので、高血圧の予防にも役立ちます。
アクが少なく、生食にも向く
小松菜は、ほうれん草と違ってアクが少ないので、生食にも適しています。和えものやおひたしにしても、おいしく食べられます。β―カロテンを効率よく摂りたいときは油で炒めたり、肉や油揚げなどと一緒に煮びたしにするとよいでしょう。
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