にら
〜血行をよくし、活性酸素を抑制〜
東アジア原産。ねぎの仲間。『古事記』にも出てくるほど、日本でも昔からスタミナ食材として知られていたが、大衆野菜として広く食卓にのぼるようになったのは戦後。緑色のにらのほか、日光に当てずに栽培した黄にらや、つぼみを食べる花にらもある。旬は春。
1束(約100g)で
ビタミンA
540μg
590μg
ビタミンC
100mg
19mg
ビタミンE
8mg
2.6mg
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ビタミンAの数値はレチノール当量に換算したものです。
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
にらの独特の匂いのもとは、玉ねぎやにんにくと同じアリシンで、イオウ化合物の一種です。血液をサラサラにし、エネルギーの代謝を活発にするビタミンB
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の吸収や働きを促進し、疲労回復に効果を発揮します。アリシンには、胃液の分泌を活発にし、食欲を増進させる作用もあるので、夏バテで食欲のないときなどにおすすめです。体を温める働きもあるため、冷え性改善にも有効です。
にらはβ―カロテン、ビタミンB
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・C・Eなどのビタミン類が豊富です。これらが複合的に働いて、ガンや動脈硬化の予防に有効に働きます。さらにセレニウムという成分にも強力な抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えコレステロールの酸化を防ぎます。食物繊維も豊富に含まれているので、便秘の改善や大腸ガンの予防にも役立ちます。
調理は手早く!
にらは切り口が空気に触れると匂いが強くなるので、手早く調理しましょう。匂いが苦手な人は、下ゆでしてから調理をするとやわらぎますが、ゆで過ぎるとアリシンが溶け出してしまうので、さっとゆでるのがポイントです。
ビタミンEを含む植物油と一緒に摂ると、β―カロテンやセレニウムの吸収率や働きが高まります。
ビタミンB
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が豊富な豚肉やレバーと組み合わせて
アリシンの特徴は、ビタミンB
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の吸収を高めることです。ビタミンB
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は新陳代謝をよくし、疲労物質である乳酸を減らす働きがあります。ビタミンB
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が豊富な豚肉やレバーなどと組み合わせて、効率よく摂りましょう。
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