キャベツ
〜胃の粘膜を守り、ガンを予防〜
ヨーロッパ原産。現在、日本の食卓で最もポピュラーな野菜のひとつだが、日本での栽培は明治以降と新しい。ケール、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーも同じアブラナ科の仲間。最近、ガンを抑える成分が発見され、注目されている。
中葉1枚(約50g)で
ビタミンC
100mg
20mg
カルシウム
600mg
21mg
カリウム
2000mg
100mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
ビタミンCの含有量は野菜のなかでトップクラス。ガンや風邪の予防、コレステロール値の低下、美肌にも有効です。
キャベツのもうひとつの大きな特徴は、ビタミンU(キャベジン)をもつことです。これは1950年、アメリカでキャベツの葉から発見された抗潰瘍性成分で、潰瘍(ulcer)の頭文字をとって名づけられたビタミンです。胃壁の粘膜再生や、潰瘍の改善に効果があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に役立ちます。
さらにけがをしたときなどに、血液を固まりやすくするビタミンK、イライラを鎮めるカルシウム、便秘解消に働く食物繊維も含んでいます。
レッドキャベツにはポリフェノールも
キャベツの辛味成分イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に共通する成分で、ビタミンCと同様、ガン予防に有効に働きます。またレッドキャベツの鮮やかな紫は、ポリフェノールの一種であるアントシアニン系の色素成分で、強力な抗酸化作用があります。
芽キャベツはβ―カロテンが豊富なので、ガン予防効果の高い野菜のひとつとして、積極的に利用しましょう145芽キャベツの項参照。
栄養を無駄なくゲット!
キャベツのビタミンUは熱に弱く、水に溶けやすい性質をもつため、生で食べたりジュースにして飲むほうが損なわずに摂ることができます。ロールキャベツ、シチュー、ポトフなどにしたときはスープを残さずにいただきましょう。じっくり煮込むとキャベツ独特の甘味がひき出され、おいしさも増します。
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