さつまいも
〜食物繊維とヤラピンが、腸をきれいに掃除〜
スペイン原産。日本へ入ってきたのは江戸時代。気候や土壌が悪くても安定して収穫できるため、各地に栽培が広まった。食物繊維やビタミンCの豊富さだけでなく、最近は紅いもに含まれるアントシアニンの制ガン作用が注目を集めている。旬は秋から初冬。
1/2本(約100g)で
食物繊維
19g
2.3g
ビタミンC
100mg
29mg
ビタミンE
8mg
1.6mg
カリウム
2000mg
470mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
便の中には微量の発ガン物質が含まれ、腸内に長時間とどまるとガンになる可能性が出てきます。さつまいもはセルロースという不溶性の食物繊維が豊富で、腸の働きを活発にして便通を促します。切ったときに出る白い汁の主成分ヤラピンも、便をやわらかくし、便秘解消に有効に働きます。
いも類のなかでは最もビタミンCが多く、肌荒れを防ぎ、肌にハリとツヤを与えるコラーゲンの生成を助けます。また、血圧を安定させるカリウムも豊富です。このほかβ―カロテン、ビタミンB
1
・B
2
・E、カルシウム、鉄分、リンなども含みます。β―カロテンの含有量は、さつまいもの黄色味が濃いほど多くなります。抗酸化作用のあるアントシアニンや、ポリフェノールをもっていることも明らかになっています。
皮を厚めにむくと、色よく仕上がる
焼きいもやふかしいもをはじめ、含め煮、天ぷら、いもがゆ、グラタン、あめ炊き、スイートポテト、きんとんなど和洋中の料理やおやつに幅広く利用できます。皮のすぐ内側にある輪の部分に、褐色に変色させる成分があるので、きれいな色に仕上げるには、皮を厚くむいて輪の部分をとり除き、切ってすぐに水にさらしてから調理しましょう。
じっくり加熱すると甘くなる
さつまいもを加熱すると甘味が増すのは、さつまいもの甘味成分アミラーゼの糖化が加熱によって進むため。アミラーゼの効果を高めるには、時間をかけてゆっくりと加熱するのがコツ。だから石焼きいもは甘いのです。
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