じゃがいも
〜血圧を正常にし、美肌をつくる〜
南米アンデス地方原産。日本へ入ってきたのは16世紀。じゃがいもの名は、ジャガトラ(現在のインドネシアのジャカルタ)から伝わったことから。ほくほくした男爵、煮崩れしにくいメイクイーンに加え、最近はビタミンCが豊富なキタアカリも人気。
1個(約150g)で
カリウム
2000mg
615mg
ビタミンC
100mg
53mg
ビタミンB
1
0.8mg
0.14mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
主成分はデンプン(炭水化物)ですが、カリウム、ビタミンB
1
・C、リン、鉄分などを含みます。いも類のなかではカロリーが低いことも特徴です。
カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、高血圧や脳血管性の疾患を予防するだけでなく、腎臓の機能を高めて老廃物の排出を促し、筋肉を強化します。カリウムが不足すると疲労や夏バテを招くので、積極的に摂りましょう。
ビタミンCは加熱しても減らない
ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑えてシミやソバカスを予防したり、肌にツヤや潤いを与える働きがあります。また粘膜を強化する作用があるため、胃・十二指腸潰瘍、下痢、消化不良などの予防にも有効です。
加熱すると損なわれやすいビタミンCですが、じゃがいもの場合は、熱を加えるとデンプンがビタミンCを包み込んで保護し、その損失を防ぎます。
じゃがいもの芽にはソラニンという有害物質が含まれているため、体内に入るとめまいや腹痛などの中毒症状をひき起こすことがあります。ソラニンは、加熱しても毒性が変わらずに残るので、芽の部分を必ずとり除いて調理するようにしましょう。
皮のままゆでれば風味、栄養ともにアップ
皮の部分は、とりわけビタミンCが豊富です。ゆでる、蒸す、焼くなどの調理の際には、丸ごと加熱してから皮をむくようにすると、ビタミンCの損失が少なくてすみます。また、水っぽくならず、おいしく食べられます。
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