グレープフルーツ
〜ビタミンCたっぷり、しかも糖分控えめ〜
18世紀、西インド諸島のバルバドス島でつくられたのが始まりといわれる。ミカン科だが、実がぶどう状になることからグレープの名前がついた。果肉が淡黄色のホワイト種、果肉の赤いルビー種がある。ルビー種の赤い色素は、抗酸化力をもつリコピン。
1/2個(約200g)で
ビタミンC
100mg
72mg
カリウム
2000mg
280mg
食物繊維
19g
1.2g
※
ホワイト種の場合
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
ふんだんに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を助けて細胞の老化を防ぎ、コレステロール値を正常に保ち、血管を丈夫にします。ビタミンCは熱に弱いのですが、グレープフルーツは生食が主なので損なわずに摂取できます。糖分が少ないため、ダイエット中のビタミンC補給源としても役立ちます。
酸味のもとであるクエン酸は、血液を酸化させる乳酸(疲労物質)の生成を抑制するとともに分解を促進するので、血液をサラサラにし、疲労回復に有効です。
フラボノイドが毛細血管を広げ、血行をよくする
薄皮に多く含まれる食物繊維のペクチンは、余分なコレステロールを腸でからめとって体外に排出し、動脈硬化を予防します。また薄皮や白いすじに豊富なフラボノイドは、毛細血管を広げて血液の流れをよくし、高血圧や脳出血を予防します。ぜひ果肉と一緒に食べましょう。
皮を乾燥させてお風呂に入れれば、フラボノイド効果で、冷え性や肩こりを緩和。また皮に含まれる精油成分、リモネンの爽やかな香りには優れた鎮静作用があり、ストレス解消にも役立ちます。
降圧剤(高血圧治療薬)を服用している場合、薬の種類によっては禁食になることもあります。
ジュースにして手軽にビタミンCを補給
ジュースを手づくりしたり、市販の果汁100%のジュースを購入するなどして、グレープフルーツのビタミンCをたくさん摂りましょう。皮の表面についているワックスは、塩で軽くこすると落ちやすくなります。
Copyright (c) 2004 JIJI PRESS All Rights Reserved.