血液サラサラ健康事典

マスクメロン～血栓を防ぎ、血圧を安定させる～

　　東アフリカ、中近東、中央アジア原産。温室メロンと露地メロンがあり、網目があるマスクメロンは温室メロンの代表格。露地メロンには夕張メロンやプリンスメロンなどがある。近年、血圧降下作用など、さまざまな有効成分があることがわかってきた。旬は夏。

1/4個(約150g)で	カリウム	2000mg	510mg
	ビタミンC	100mg	27mg
	パントテン酸	5mg	0.28mg


※	温室メロンの場合
※	青文字は日本人の１日当たりの栄養所要量（30～49歳の女性を基準にした数値）

　マスクメロンは、余分な塩分を排出し血圧の上昇を抑えるカリウムが豊富です。またギャバというアミノ酸の一種も含んでいて、これも血圧を下げる作用をもっています。ギャバには、脳を活性化させる働きがあることもわかっています。
　ビタミンCやβ―カロテンも含んでいるため活性酸素の発生を抑え、ガン予防や免疫力のアップ、美肌づくりにも効果を発揮します。またアデニシンという成分が、血液をサラサラにし、血管や血液を健康に保ち、動脈硬化や生活習慣病を予防するといわれています。

イノシトールが脂質の代謝を促進

　ビタミンB群の一種であるイノシトールを含んでいることも、マスクメロンの特徴です。イノシトールは、細胞膜をつくるために不可欠な成分です。また脂肪の代謝を促進して肥満や脂肪肝を防ぎ、余分なコレステロールを減らすとともに、胃腸の働きを活発にします。
　β―カロテンやビタミンCの含有量は、温室栽培より露地栽培のもののほうが優れています。また栄養素はワタの部分に多く含まれているので、できるだけ捨てないで食べるようにしましょう。

おいしく食べるには完熟までじっと我慢
　香りが強くたつようになり、お尻の部分を軽く押してやわらかくなっていたら、食べごろです。完熟するまで、風通しのよいところで、室温で保存しましょう。冷やし過ぎると甘味が薄いと感じることがあるので、食べる3～5時間くらい前に、冷蔵庫で冷やすのがおいしく食べるコツです。