納豆
〜血栓を溶かす力は、食品のなかでトップ〜
蒸した大豆を、納豆菌で発酵させてつくる。栄養価は、原料の大豆を上回り、数々の有効成分が認められている。一般的な「糸引き納豆」のほかに、米麹や塩などを加えた「五斗納豆」、大豆から麹をつくり、海水中で熟成・乾燥させた「寺納豆」の3種がある。
1パック(約50g)で
ビタミンB
2
1.0mg
0.28mg
鉄
12mg
1.6mg
食物繊維
19g
3.4g
※
糸引き納豆の場合
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
納豆は発酵することによって、原料の大豆にはなかった、さまざまな有効成分をつくり出します。そのひとつが、ナットウキナーゼという酵素。できてしまった血栓を溶かすほど強い血栓溶解力があり、抜群の血液サラサラ効果があります。ビタミンK
2
も納豆特有の成分で、カルシウムの吸収を促進して骨を強化します。
ビタミンB
2
は、大豆の5倍!
大豆のビタミンB
2
は、納豆になることによって5倍に! ビタミンB
2
は、脂質の酸化を防ぎ、血中の脂肪を洗い流して動脈硬化を予防。また脂質や糖質の代謝を高め、肥満を防ぎ、細胞の再生を促します。
食物繊維も豊富なため、腸内環境を整えて便秘を解消し、余分なコレステロールの排出を促進。また納豆菌には、乳酸菌より強いといわれる整腸作用があり、腸内のビフィズス菌を長時間にわたって活性化させる働きがあります。
大豆に含まれるレシチンが吸収されてつくられる物質は、脳の伝達機能を活性化し、記憶力や集中力を高め、痴呆症の予防も期待できます。
夕食に納豆を食べると、心筋梗塞のリスクが減る
血栓を溶解するナットウキナーゼの強力な働きは、8〜12時間続くといわれます。血栓は朝方にできやすいため、心筋梗塞などの発作は、起床後に発症することが多いのです。このため、夕食に納豆を食べておくと、発作を起こす可能性を減らすことができます。納豆の薬効をまるごと摂るには、加熱しないで生で食べるのが一番。抗血栓薬( ワーファリン
)を服用している場合は、禁食です。
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