黒豆
〜紫の色素成分が、血管・血液を浄化する〜
大豆の一種。栄養成分も大豆とほぼ同じ。中国では古くから血液を浄化する薬効があるとして珍重されてきた。2000年前に薬について書かれた書物『神農本草経』にも病気をなおす薬として紹介されている。その効能は、現代栄養学で科学的に証明されている。
黒豆(乾燥)100gで
ビタミンB
1
0.8mg
0.83mg
鉄
12mg
9.4mg
食物繊維
19g
17.1g
※
乾燥黒豆の場合
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
黒豆特有の色素成分は、ポリフェノールの一種であるアントシアニン系のクロスミンやクロサンテミン。強い抗酸化作用や血糖値・血圧を下げる作用があり、血液をサラサラにする優れた働きがあります。また腎機能を高めて不要な水分や老廃物を体外へ排出するのを助けるため、むくみの予防や疲労回復にも大きな効果を発揮します。
大豆と同様、黒豆は血中のコレステロールを洗い流して血液の流れをよくします。サポニンは血管を丈夫にし、脂質の多くを占めるリノール酸は余分なコレステロールを減らします。細胞の若さを保ち、血管の老化を防ぎ、記憶力を高めるレシチンも含んでいます。
イソフラボンは、大豆の2倍!
黒豆は、良質のタンパク質やビタミン、ミネラルなどを大豆と同じようにもっていますが、なかには大豆を上回る量の栄養素もあります。
とくにイソフラボンは、大豆の2倍含まれています。イソフラボンは体内で女性ホルモンと同じような働きをするため、更年期のさまざまな症状をやわらげ、骨密度の低下や肥満を防止。また血圧の上昇を抑え、糖尿病やガンを予防します。
黒豆ケーキやジャムも登場
黒豆というと、お正月の煮豆しか思いつかない、煮るのも手間がかかりそうという方が多いのでは? 最近では健康食品として見直され、さまざまな加工品が出回っています。豆餅やお煎餅のほかに、黒豆のみそやしょう油、ケーキやジャム、ココアなどもあります。手軽に利用できる黒豆パワーで、血液をきれいに!
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