みそ
〜有効成分が複合的に働き、生活習慣病を予防〜
中国が発祥。平安時代に日本に伝わった。大豆に麹と塩を合わせて発酵させ、熟成させてつくる。混ぜた麹の原料によって、米みそ、麦みそ、豆みそができる。大豆が発酵することによって必須アミノ酸が増え、さらに栄養豊富な食品になっている。
米みそ大さじ1(約20g)で
カルシウム
600mg
20mg
カリウム
2000mg
76mg
ビタミンE
8mg
0.26mg
※
淡色辛みその場合
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
みそは大豆がもつ栄養素に加え、発酵によって、大豆にはなかった有効成分を備えています。タンパク質は分解されて、消化吸収しやすいアミノ酸に変化し、大豆特有のイソフラボンも、吸収されやすくなっています。イソフラボンは体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、女性に多くみられる、更年期障害などの不快な症状をやわらげます。
大豆由来のサポニンをはじめ、レシチン、ビタミンEがコレステロールや中性脂肪を減らし、血液をサラサラに。サポニンは血管を丈夫にし、過酸化脂質ができるのを防ぐため、血栓や動脈硬化の予防にも役立ちます。また、みその乳酸菌は便秘や下痢にも有効に働きます。
みそ汁は具だくさんに
みそは塩分が多いという理由から、一時期敬遠されましたが、最近栄養価の高さや効能が再び見直されています。
ただし塩分の摂り過ぎは、高血圧を招くことがあります。塩分が気になる方は、具だくさんのみそ汁にすると、具の旨味で、みそを少なめにしてもおいしく食べられます。また具に海草やじゃがいも、ほうれん草など、カリウムを多く含む食品を入れると、余分なナトリウム(塩分)の排出を促進することができます。
みそ汁は、加熱し過ぎないで
みそ汁は沸とうさせないようにしましょう。ぐらぐら煮ると、みそのよい香りが損なわれてしまいます。みそは、火を止める直前に入れるのがおいしくいただくポイントです。また加熱すると体に有効な微生物が死んでしまうため、効果は生みそのほうが期待できます。
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