ナッツ類
〜血行促進・若さを保つビタミンEの宝庫〜
種実類は、ナッツ(アーモンドやくるみ、ピーナッツ、カシューナッツ、ピスタチオなど)とシード(ごま、かぼちゃの種、松の実など)に分けられる。いずれも芽を出すために必要な栄養素をいっぱいに蓄えている。
アーモンド10粒(約10g)で
ビタミンB
2
1.0mg
0.1mg
ビタミンE
8mg
3.1mg
食物繊維
19g
1g
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
ナッツ類は、良質なタンパク質やミネラルを豊富に含んでいます。とくに注目したいのは、ビタミンEと不飽和脂肪酸が多いことです。これらが余分なコレステロールを体外に運び出して、血液をサラサラにしてくれます。またビタミンEは抗酸化力が強く、コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化やガン、老化を防いでくれます。
たとえば、アーモンド25粒ほどで、ビタミンEの1日の必要量が摂れます。しかし、ビールのロング缶(500ml)とほぼ同じカロリーに相当するので、ダイエット中の人は要注意です。
不飽和脂肪酸のなかでも、それ自体が酸化しにくく、血栓を予防するオレイン酸を多く含むのは、ヘーゼルナッツやマカダミアナッツ。くるみはリノール酸やα―リノレン酸が豊富で、血液をサラサラにするとともに、血管をしなやかに保ちます。ピーナッツもリノール酸や脂質の酸化を防ぐサポニン、記憶力を高めるレシチンを含みます。ピスタチオはカリウムが豊富で、血圧を下げる効果があります。かぼちゃの種もビタミンEが豊富。いずれも血液の流れをよくするため、冷え性や肩こりをやわらげます。
古くなったナッツにはご用心
乾物のように見えるので、保存がききそうなナッツ類ですが、たくさん含まれている脂肪分が酸化しやすいので気をつけましょう。脂肪が酸化すると、ビタミンEの効力も失われてしまいます。カビも生えやすくなり、そのカビには発ガン物質が含まれています。ナッツ類は食べきれる量を買い、密封容器で保存しましょう。
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