山いも
〜ネバネバがコレステロールを減らし、血糖値を正常に保つ〜
ヤマノイモ科ヤマイモ属の食用いもの総称。山野に自生するじねんじょ、栽培種の山いも(長いも、いちょういも、大和いもなど)に大別される。形や粘質度は異なるが、特有の成分はほとんど変わらない。「山うなぎ」といわれるほど、滋養強壮効果が高い。
いちょういも約100gで
カリウム
2000mg
590mg
ビタミンC
100mg
7mg
ビタミンB
1
0.8mg
0.15mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
山いものネバネバ、ヌルヌルはムチンという成分で、水溶性食物繊維の仲間です。ムチンには粘膜を保護・補修する作用や、タンパク質を分解し、体内で無駄なく活用させる働きがあるため、滋養強壮や疲労回復に有効です。また食物繊維は便秘を防ぎ、腸内の有毒物質を排出するとともに、コレステロールを減らし、ガンを予防。サポニンも、コレステロールを減らし、脂質の酸化を防止します。
ネバネバのもうひとつの成分、ジオスコランも水溶性食物繊維。胃で糖分が吸収されるのを防いで、血糖値を正常に保ち、糖尿病を予防します。
新陳代謝を高め、血行を促進
山いもはデンプン分解酵素(消化酵素)のアミラーゼとジアスターゼが多いため、消化吸収能力が抜群。そのため、いも類のなかで唯一、生食が可能なのです。生で食べると、栄養成分を壊さずに摂ることができます。これらの消化酵素には新陳代謝を高め、血行を促進する働きもあります。
粘り気の少ないものは酢のものやサラダに、粘り気の多いものはとろろ汁に。消化酵素は熱に弱いので、とろろに加えるだし汁は冷ましてから入れましょう。
手がかゆくなったら、酢水で洗う
山いもを調理すると手がかゆくなるのは、皮の近くに含まれるシュウ酸カルシウムのせい。シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、酢を入れた水で洗うとおさまります。あらかじめ、山いもを酢水につけてから料理をしても効果があります。シュウ酸カルシウムはアクのもとですので、皮は厚めにむきましょう。
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