とうがらし
〜辛味成分が脂肪を燃やし、血行を促進〜
中南米原産。日本では赤とうがらし(鷹の爪など)をさすが、チリペッパーやパプリカなど、約200種類ある。辛味成分カプサイシンがダイエットに有効と話題に。アルコールに漬けて成分を抽出すれば、肩こりや神経痛などの外用薬としても活用できる。
鷹の爪約1gで
カリウム
2000mg
28mg
ビタミンA
540μg
29μg
ビタミンB
2
1.0mg
0.014mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
辛味の強いとうがらしは、香辛料としての利用が大半で、それ自体で栄養を摂ることは期待できません。しかしその辛さが注目の特殊成分、カプサイシンなのです。
カプサイシンは、交感神経に作用し、脂質の分解を促進するホルモンの分泌を助けます。さらに血液の循環をよくし、新陳代謝を活発にするので、体を温めます。その結果、血液中のコレステロールが減少し、動脈硬化の予防に効果を発揮します。抗酸化力をもつβ―カロテンも含まれているため、カプサイシンとダブルで余分なコレステロールを減らします。
食欲を増進させ脂肪を燃焼させる
カプサイシンはまた、胃液の分泌を促進するので、適量なら食欲増進にも効果があります。新陳代謝をよくし、内臓脂肪や皮下脂肪を燃焼させることから、ダイエット効果も期待できますが、刺激が強いため、食べ過ぎると胃腸を荒らすので注意しましょう。
とうがらしは、香りと辛味が食欲を刺激するため、塩分が少なくてもおいしく食べられます。塩分を控えたいときの料理に上手に利用しましょう。
種はとり除いて。細かく刻めば辛さがアップ
とうがらしのなかで一番辛いのは種。通常は種を除いて使います。漬けものにはまるごと、炒めものや煮ものに使うときは種をとって。炒めものの場合、最初に油で炒めると香りと風味をひき出すことができます。辛味は加熱しても損なわれません。細かく刻むほど辛さが増すので、好みや料理に合わせて、細かくしたり粗くしたり、刻み方を工夫しましょう
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