海草類
〜ヌルヌルパワーが、コレステロールを減らす〜
こんぶ、わかめ、もずく、ひじき、のりなどいずれも低カロリーでビタミン、ミネラルが豊富。アメリカでは、「シーベジタブル(海の野菜)」と呼ばれ、有効成分が再認識されている。最近注目のめかぶは、わかめの生殖器にあたる部分で、栄養素がつまっている。
真こんぶ1cm(約10g)で
カリウム
2000mg
610mg
カルシウム
600mg
71mg
食物繊維
19g
2.7g
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
海草は、海水からとり込んだビタミン、ミネラルの、まさに宝庫といえます。こんぶはカリウムに富み、わかめやのりはβ―カロテンが豊富です。ひじきのカルシウム含有量は海草中トップで、鉄分も多く含んでいます。
海草全般に共通しているのは、アミノ酸の一種であるヨウ素が豊富なこと。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になり、新陳代謝を活発にするとともに髪や皮膚、爪の健康を守ります。
食物繊維が善玉コレステロールを増やす
海草のヌルヌルした成分は、アルギン酸とフコイダンという水溶性食物繊維の一種です。アルギン酸は、余分なナトリウム(塩分)の排出を促して高血圧を改善。また、悪玉コレステロールを減らすと同時に善玉コレステロールの減少を抑える働きがあります。腸内の善玉菌(有益菌)を増やして便秘を改善し、ガンを予防します。
フコイダンは、胃腸病の原因ピロリ菌から胃を守る働きがあるといわれています。また最近、わかめやこんぶ、ひじきなどに含まれるカロテノイドの一種、フコキサンチンという成分に、強力な抗ガン作用があることが明らかになりました。
こんぶの旨味の秘密
アルギン酸やフコイダンは水溶性なので、みそ汁やスープに使うと、溶け出した栄養素を逃がさずに摂取できます。また乾燥こんぶの表面に吹き出している白い粉は、マンニットという旨味成分です。汚れを除くときは、軽く拭く程度にしましょう。
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