寒天・ところてん
〜豊富な食物繊維が、便秘や肥満を解消〜
テングサ、オゴノリなどの紅藻類を原料にした、日本特産のユニークな食品。寒天には製造方法や形の違いから、主に棒寒天、細寒天(糸寒天)、粉寒天などの種類がある。原料は北海道から三重、和歌山、千葉などの日本近海で収穫される。
棒寒天1/4本(約2g)で
カルシウム
600mg
2mg
鉄
12mg
0.04mg
食物繊維
19g
0.3g
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
テングサ科の海草を日に干し、一度煮出して煮汁を固めたのがところてん。これを乾燥させたものが寒天です。寒天の主成分は炭水化物と食物繊維で、全体の約8割を食物繊維が占めています。この食物繊維の多さと、カロリーがほとんどないことが寒天の大きな特徴です。
寒天の食物繊維は水溶性です。不溶性の食物繊維が水分を吸収してカサを増やし、腸を刺激するのに対し、水溶性食物繊維は便をやわらかくすることで便通を促進します。
便秘が続くと腸内に老廃物がたまり、腸壁から発ガン物質が吸収されてしまうため、大腸ガンや肌荒れ、吹き出物などの原因になります。寒天に含まれる豊富な食物繊維は、便とともに老廃物をすみやかに排出し、腸にたまった宿便を除いてくれます。
カルシウムがイライラを防止
寒天はカロリーが低いので、ダイエットにも最適。鉄分を含むので、体にあまり負担をかけずに行うことができます。
むくみが気になる方は、利尿効果がある小豆と一緒に摂ると、むくみ防止効果がアップします。日々の食卓にとり入れ、過食になりがちな食事の改善に役立てましょう。カルシウムも含んでいるので、骨の強化やイライラ防止、また血圧安定にも有効です。
寒天の特徴を知り、上手な利用を
寒天は水には溶けませんが、40度以上の熱を加えると溶け、冷やすと固まります。無味無臭なので、サラダなどにも積極的に利用を。湿気の少ないところで保管すれば、3年以上は保存できます。
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