いか・たこ
〜肝機能を高め、エネルギー代謝を活発にする〜
いかとたこは、以前はコレステロール値が高いと誤解されていたが、実際は逆にコレステロールを下げるタウリンも含んでいる。いかはコウイカ類とツツイカ類に大別される。たこは世界中に生息するが、食用にするのは地中海地方とアジアだけ。
真だこ(生)足1本(約150g)で
カリウム
2000mg
435mg
亜鉛
10mg
2.4mg
銅
1.6mg
0.45mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
いかもたこも、良質のタンパク質が豊富で、しかも脂肪が少なく低カロリーです。いずれもアミノ酸の一種であるタウリンを多く含んでいます。タウリンには肝機能を高め、コレステロール値を低下させる作用があるため、動脈硬化の予防に効果的です。また疲労物質である乳酸の分解、眼精疲労の回復、さらに自律神経のバランスを整える働きがあることもわかっています。
タウリンは体内でも合成される物質ですが、栄養バランスが悪くなったり、疲労すると欠乏するので、食品から摂るようにしましょう。タウリンの含有量は、いかよりたこのほうが少し優っています。
ビタミンやミネラルも豊富
いか、たこはどちらも、エネルギー代謝を活発にし、皮膚や粘膜を保護するナイアシンやビタミンB
2
を含んでいます。ビタミンEが豊富なイカスミを一緒に摂ると、ナイアシンとの相乗効果で血行を促進し、肩こりや冷え性の改善に役立ちます。
ミネラル類も豊富です。ナトリウムを排出して血圧を正常に保つカリウムや、発育を助け味覚や嗅覚を鋭敏にする亜鉛、造血に不可欠な鉄や銅も含んでいます。
いかの調理は手早くか、じっくり
いかの皮は消化が悪いので、むいてから調理を。煮る、炒める、揚げるなど加熱は手早く。熱を加え過ぎると、身がかたくなります。ただし里いもや大根などと煮含めるときは、じっくりと。中途半端な加熱を避けるのがポイント。たこは、大根おろしを加えて20〜30分ゆでるとやわらかくなります。
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