まぐろ
〜脳を活性化し、血液・血管のトラブルを解消〜
日本近海のほか太平洋、インド洋など広く分布。キハダ、メバチ、ミナミ、ビンナガなど種類はさまざま。一般的にいうまぐろはくろまぐろ(本まぐろ)で、味も最高。出世魚で、大きさや地方によって呼び名が変わる。かじきまぐろはまぐろの仲間ではない。
くろまぐろのトロ刺身(約100g)で
鉄
12mg
1.6mg
ビタミンE
8mg
1.5mg
カリウム
2000mg
230mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
くろまぐろ(本まぐろ)のトロやカマなど、脂肪分の多い部分に含まれるDHAの量は、青背の魚のなかでもトップクラス。EPAも豊富です。
不飽和脂肪酸のDHAは脳細胞を活性化するとともに、脳細胞の減少を防ぎ、情報伝達をスムーズにする作用があります。EPAは血液の流れをよくして、血液凝固を防ぎ、血液をサラサラにします。またDHAもEPAも血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを減らすので、生活習慣病の予防に有効です。
高血圧を予防し、血行を促進
赤身は鉄分に豊み、貧血を予防します。血合いにはタウリンが含まれています。タウリンは、交感神経の働きを抑えて心臓の機能を高め、血行を促進し、高血圧や動脈硬化などから体を守ってくれます。またビタミンEやセレニウムも含んでいます。どちらも抗酸化作用があり、血行をよくして老化を防止。ガンを抑制する働きもあります。
まぐろは、部位によって栄養素がかなり異なります。背の赤身に含まれる脂質の量は、お腹の部分に比べてグンと減ります。目的に応じて使い分けを。
よいまぐろの見分け方
冬は脂質の含有量が増え、舌ざわりがよくなります(めばち、びんながまぐろは夏から晩秋が旬)。切り身は筋目が等間隔で、縦に入っているものがベスト。斜めの筋目はその次で、年輪状はその下。筋目の間が狭いものや、白い筋が見えるものは味が落ちるので避けましょう。酸化しやすいので、酸化を防ぐビタミンEと一緒に摂りましょう。
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