さけ
〜血液サラサラ成分、EPAがたっぷり〜
一般的にさけというと、白ざけをさす。ほかにキングサーモンといわれるマスノスケ、紅ざけ、銀ざけなどがある。身はピンク色だが、白身魚に分類される。稚魚が川を下って海で成魚になり、再び川に戻って産卵する母川回帰という本能をもっている。
白ざけ1切(約80g)で
ビタミンD
2.5μg
25.6μg
ビタミンB
1
0.8mg
0.12mg
ビタミンB
12
2.4μg
4.7μg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
白身魚のなかでは、タンパク質と脂質に富んでいます。ビタミン類ではDを多く含み、Dはカルシウムの吸収を高め、歯や骨を丈夫にするとともに筋肉の強化に役立ちます。
ビタミンB群も豊富。B
1
・B
2
は神経の機能を正常に保ち、老化を防ぎ、細胞の再生を促して粘膜を保護します。B
12
は神経を鎮め、赤血球の生成を助けます。
卵には、脳の細胞を活性化するDHAや、血液をサラサラにするEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。ただし、痛風の原因になるプリン体も多いので摂り過ぎには要注意です。
加熱調理か冷凍保存を
寄生虫がついている心配があるので、生食は避けたほうが無難です。刺身や寿司、マリネ、酢の物などに利用する場合には、とれたてを冷凍したものを使いましょう。
さけの調理法は、塩焼きのほかムニエル、かす漬け、鍋ものと幅広く、氷頭(ひず)と呼ばれる頭の軟骨も、薄く切ってなますに使われます。
DHAやEPAを無駄なく摂るには、ホイル焼きや粕汁など、脂肪分を逃さない調理法がおすすめです。
身のピンクの色素は抗酸化物質
さけの身の色であるサーモンピンクは、さけが餌とするオキアミの色素によるものです。これはアスタキサンチンというカロテノイド系の色素成分で、活性酸素の害から体を守る抗酸化作用があることがわかっています。アスタキサンチンは、加熱しても減ることが少なく、壊れにくいという特徴があります。
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