牛肉
〜良質のタンパク質が、血液や筋肉のもとに〜
国産の牛肉は和牛、乳牛、交雑種に大別される。日本で食用に改良されたものが和牛。「国産牛」「 Jビーフ」の表示があるものの多くは和牛と乳牛の交雑種で、比較的安価で手に入る。牛肉が熟成によっておいしくなるのは、熟成中に旨味成分イノシン酸が増えるため。
和牛ヒレ100gで
鉄
12mg
2.5mg
亜鉛
10mg
4.2mg
ナイアシン
13mg
4.3mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
牛肉は、体の血となり肉となる良質のタンパク質をはじめビタミンB群や鉄分などに富み、体力づくりに欠かせない優れた食材です。
牛肉のタンパク質は必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。必須アミノ酸には、肝機能を高めるロイシンや、成長を促すイソロイシン、神経伝達物質の材料となるチロシンなどがあり、体の組織づくりや機能維持に深くかかわっています。
牛肉に含まれる鉄分は、ヘム鉄と呼ばれるもので、吸収率が高いのが特徴です。鉄分は、血液中では赤血球のヘモグロビンの材料となり、また筋肉中ではミオグロビンの成分となって、体のすみずみに酸素を運ぶ役割を果たしています。
ビタミンB群の一種であるナイアシンは、脂質や糖質の代謝に不可欠で、血液の循環をよくする働きがあります。
レバーはビタミン・ミネラルが豊富
牛肉は脂肪分が多いため、コレステロール値が高めの人は、脂肪の少ないモモ肉やヒレ肉を選ぶと安心です。
肝臓(レバー)などの内臓や舌などは、独特の味や匂いがあるため、苦手な人が多いようですが、タンパク質は精肉と同じくらいの量が含まれるうえ、脂肪が少なく、ビタミン、ミネラル類が豊富です。
赤身肉を上手に利用して
ロース肉などについている脂身は、調理する前に切り落としたり、霜降り肉よりも赤身肉を選んで植物油で調理すると、脂肪の摂り過ぎを防げます。またフライパンや鉄板で焼くよりも、網焼きやしゃぶしゃぶにするほうが脂肪を減らすことができます。
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