豚肉
〜豊富なビタミンB1が、代謝を促進〜
豚はイノシシを家畜化したもの。日本で養豚が本格的に始まったのは明治に入ってから。種類は300種以上あるが、日本で食用にされているのは、大半がランドレースや大ヨークシャーなどの大型種。黒豚はバークシャーという種類で生産量が少なく高級品。
ロース100gで
鉄
12mg
0.3mg
ビタミンB
1
0.8mg
0.69mg
ナイアシン
13mg
7.3mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
豚肉の赤身部分には、牛肉の10倍以上ものビタミンB
1
が含まれています。B
1
は糖質が分解され、エネルギーに代わるときに欠かせないビタミンです。B
1
が不足すると糖質の分解がスムーズに行なわれなくなり、体内や脳に必要なエネルギーが足りなくなるため、ストレスがたまってイライラしやすくなります。B
1
は胃腸の働きを活発にする作用もあり、食欲増進にも有効です。
コレステロール値を低下させる
豚肉の脂肪分には不飽和脂肪酸のオレイン酸や、コレステロール値を下げるステアリン酸も多く含まれています。もちろん脂身をたくさん食べればコレステロール値は上がりますが、運動量を増やし適量を食べれば問題はありません。
ヒレやモモの部位には良質のタンパク質が豊富に含まれ、貧血や老化、肌荒れなどを予防します。さらに最近、豚肉のタンパク質からペプチド(タンパク質が分解されてできるアミノ酸の集合体)が発見され、これにコレステロールを減らす作用があると考えられています。
豚肉は電子レンジでの下ごしらえがおすすめ
ビタミンB
1
の弱点は、水に溶けやすく熱に弱いこと。B
1
が豊富な豚肉ですが、寄生虫がつきやすいため完全に火を通す必要があり、つい加熱し過ぎてしまいがち。そこで、電子レンジでの下ごしらえがおすすめです。ヒレなどのかたまり肉に塩、酒を少々ふり、ラップをして電子レンジ(500W)で2〜3分加熱し、しばらくおきます。こうすれば、その後の調理も短時間ですみ、B
1
の損失を抑えることができます。
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