卵
〜アミノ酸の宝庫!1日1個は食べたい完全食品〜
世界中で食べられている食材。鶏卵、鶉(うずら)卵、あひる卵などが流通している。赤玉と白玉があるが、親鶏の種類が異なるためで、栄養的に違いはない。また卵黄の黄色の濃さは、与える飼料による。また有精卵と無精卵も栄養価は変わらない。
1個(約50g)で
ビタミンB
2
1.0mg
0.22mg
鉄
12mg
0.9mg
パントテン酸
5mg
0.73mg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
卵のタンパク質には、必須アミノ酸が最適なバランスで含まれており、ビタミンやミネラル類も豊富。まさに完全栄養食品といえます。
かつてコレステロールが多いといわれた時期もありました。しかし卵黄に含まれるレシチンに、コレステロール値を下げる優れた働きがあることがわかってきました。
レシチンは細胞膜をつくり、細胞の若さを保つ物質で、体の組織全体の健康を維持し、丈夫でしなやかな血管をつくるために不可欠な栄養素。また脂肪や余分なコレステロールを水分に溶けやすくして体外に排出し、新陳代謝を促進します。
体のバランスを総合的にアップ
卵にバランスよく含まれる必須アミノ酸は、肝機能の強化、疲労回復、冷え性にも有効。鉄分やカルシウム、リンも豊富なので貧血、骨粗鬆症を予防します。
ビタミン類も豊富。Aは皮膚や粘膜を強化し、B群は糖質や脂質を代謝して体を活性化させ、血行を促進。また皮膚や目を丈夫にします。脂質の酸化や老化を防ぐビタミンE、ストレスに抵抗力をつけるパントテン酸も豊富。卵に不足しているビタミンCを果物や緑黄色野菜で補えば、栄養バランスは完璧です。
栄養価が高いので、コレステロール値の高い人は、1日0.5個程度にしましょう。
新鮮な卵は塩水に沈む!
生卵を割らずに、中の鮮度を見分ける方法があります。卵を薄い塩水に入れると、新鮮な卵は沈み、古いものは浮きます。これは、古くなると水分が蒸発して空気の入る気室が大きくなるためです。
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