オリーブ油
〜酸化しにくいオレイン酸が、たっぷり!〜
オリーブ油は国際基準で、バージンオリーブオイル(精製処理しない)、精製オリーブオイル(精製したもの)、ピュアオイル(精製とバージンを混合)に分類される。日本での最初の栽培は香川県・小豆島で、現在質のよい高級品が多くつくられている。
エクストラバージンオイル大さじ1(12g)で
ビタミンA
540μg
3.6μg
ビタミンE
8mg
0.91mg
ビタミンK
55μg
5μg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
イタリアには、心臓病の人が少ないといわれます。その理由のひとつとして、オリーブ油の大量摂取が考えられます。オリーブ油の70%以上を占めるオレイン酸には、悪玉コレステロールだけを減らすという優れた働きがあります。オレイン酸は不飽和脂肪酸のなかではとくに酸化しにくく、油脂類のなかで、体に一番やさしいオイルです。また優れた抗酸化作用をもつビタミンEや、活性酸素を抑制するβ―カロテンも豊富です。イタリア人は、心筋梗塞の再発率が低いという報告もあります。オリーブ油と魚介類、野菜をたっぷり使った料理に、その秘密がありそうです。
内臓脂肪を減らし便秘改善にも効く
オレイン酸は、内臓脂肪を減らし、インスリンの分泌を促進する作用があるため、糖尿病の予防・改善に有効です。また消化吸収を助け、腸の動きをスムーズにするため、便秘の解消にも優れた効果があります。ただし、カロリーは10g当たり92kcalもあるので、摂り過ぎには注意しましょう。
上質なものほどオレイン酸が豊富
オリーブの果肉だけをそっと搾った、一番搾りをバージンオイルといい、品質によって、「エクストラ」「ファイン」「セミファイン」とランクづけされています。極上のエクストラバージンオイルほど風味がよく、オレイン酸を最も多く含みます。栄養価が高く香りもフレッシュなので、熱を加えず、ドレッシングに加えたり、ピザにふりかけて使います。パンにつけても美味です。
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