緑茶
〜カテキンパワーで、免疫力アップ!〜
中国雲南省が原産とされるが、諸説ある。中国から日本に本格的に茶が伝わったのは鎌倉時代。発酵方法によって多様な種類がある中国茶に対して、日本茶は発酵させない緑茶が主。近年、さまざまな生活習慣病を予防するカテキンのパワーが注目されている。
煎茶 湯のみ茶わん1杯(80g)で
カルシウム
600mg
2mg
ビタミンC
100mg
5mg
葉酸
200μg
13μg
※
青文字
は日本人の1日当たりの栄養所要量(30〜49歳の女性を基準にした数値)
緑茶はβ―カロテンやビタミンCを豊富に含みます。とくに抹茶は栄養素が多く、ガン予防や免疫力強化に有効です。
緑茶の渋味成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、細菌の繁殖を抑える働きがあります。さらに最近の研究では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(抗生物質が効きにくい細菌)やコレラ菌、インフルエンザウイルスなどの繁殖を抑える効果も明らかになりました。
またカテキンは、消化酵素の働きを抑え、脂肪や糖分の吸収を防ぐ働きがあるため、緑茶をたくさん飲めばダイエット効果が期待できます。
カテキンを効率よく摂るなら煎茶を高温で
煎茶、番茶、玉露のなかで、最もカテキンの量が多いのは煎茶です。カテキンは強い日ざしを浴びて育った葉に多く含まれるため、茎が混じった番茶や、日光をさえぎって栽培された玉露のカテキン量は、煎茶に劣ります。
高温の湯で淹れた緑茶ほどカテキンの量が多くなるので、効率よく摂るには、煎茶を高温で淹れ、茶葉をまめに取り替えるのがポイントです。
茶の葉をひいた抹茶は、緑茶の栄養をまるごと摂ることができます。
緑茶を食べる工夫を
緑茶のカテキンやビタミンCは、一煎めで3分の2ほど抽出されますが、あとは茶ガラのほうに残ってしまいます。有効成分を無駄にしないためには茶葉を食べる工夫を。細かく刻んでヨーグルトや牛乳に混ぜたり、天ぷらの衣に混ぜる、ふりかけにするなどいろいろ工夫しましょう。
Copyright (c) 2004 JIJI PRESS All Rights Reserved.