血液サラサラ健康事典

サラサラ血液が、若さと健康の秘訣

　あなたの血管、しなやかさを失っていませんか？　血管の老化を早める大きな原因となるのが血液の汚れ。こわいのは、汚れが気づかないうちに進行し、体を傷めていくことです。

■血液の汚れが血管を傷つけ血管の老化を早める
　人間の血管は、20歳を過ぎると老化が始まるといわれます。血管は年齢とともに弾力性が低下し、しなやかさを失っていきますが、そのスピードを速め、実年齢以上に血管を老化させ、体にダメージを与えてしまうのが血液の汚れです。
　血液は血管を通って体のすみずみに栄養分や酸素を届け、老廃物を回収するなど重要な役割を担っています。きれいな血液がスムーズにサラサラと流れていると、細胞はみずみずしくなり、新陳代謝が促進されて、体は健やかに保たれます。
　しかし血液が汚れると、血管は傷み、さまざまな不調が体の中で複合的に起こります。そして汚れが慢性化すると肥満や、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病をひき起こす大きな原因となるのです。

■死因の１位は血液、血管の不調が原因の病気
　血液の汚れは偏った食事や過食、運動不足、ストレスのほか体のバランスやリズムを崩す生活習慣が大きな要因です。
　こわいのは血管や血液は、状態が悪くなっても、はじめはこれといった自覚症状がないことです。しかし実は疲れが残る、肩がこる、肌がくすむなど、さまざまな不調のサインが出されているのです。
　これらの症状が長く続く場合は、我慢せずに検査を受けることをおすすめします。日本人の死因の1位はガンで、全体の約3割。2位が心疾患、3位が脳血管疾患です。しかし心疾患と脳血管疾患の原因は動脈硬化であることが多く、2つを合計するとガンを上回る数値となります。つまり、血管・血液のトラブルが原因で起きる病気が、死因の隠れ1位といっても過言ではないのです。
　しなやかな血管の中をサラサラと流れる血液。これが若さと健康を保つ大きな秘訣です。サラサラ血液となるために、食事をはじめとする日々の生活習慣や体の状態・症状をよくチェックしてみましょう。