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そもそも血管とは? 血液とは? |
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心臓を出発した血液が再び心臓に戻るまで、わずか20秒! 驚異的なパワーで、休まずに働き続ける血管と血液は、どんなしくみや成分でできているのでしょうか?
■血管には4種類ある
血管の種類は大きく分けて動脈、静脈、細小動脈、毛細血管の4つです。 これらの血管をつなぐと全長約9万qで、なんと地球のおよそ2周半という長さになります。
心臓から血液を運ぶ往きの道路が動脈。帰り道が静脈です。動脈は酸素や栄養分を運び、静脈は体内のあちこちから回収した二酸化炭素や不要物を、それぞれの処理器官に届けます。
毛細血管は、体の末端まで張り巡らされている路地のようなもので、細胞や組織のすみずみに酸素や栄養分を届けます。髪の毛の20分の1程度の細さなので、肉眼では見えません。毛細血管には血管の太さを調節する筋肉がないので、自身で収縮することはできません。
毛細血管のひとつ手前のところにあるのが細小動脈。ここには筋肉があるため、ストレスなどで筋肉が収縮すると、太さが半分以下にまで縮んでしまい、血液の流れが悪くなります。
■わずか20秒で体内を1周
心臓から送り出された血液は、わずか20秒で全身を巡り、再び心臓へ戻ります。
血管が徐々に狭くなって詰まった場合には、バイパスの血管が新たに形成されるので、細胞が壊死しないこともあります。しかし、徐々にではなく突然血管が詰まって酸素の供給が止まると、
脳で4分、心臓なら3時間で細胞が酸欠によって壊死してしまいます。つまり、血管のトラブルによる血液の渋滞はまさに命取りになる危険性をはらんでいるのです。 |
血小板と血栓の関係
指を切って出血しても血が止まるのは、血小板が傷口をふさいでくれるからです。また血管の内側に傷ができると、やはり血小板はそれを修復しようとして傷口に集まります。これは血小板がもつ粘着力や凝集力などの性質によるものです。
血液が血管外に出ると数分のうちに固まりますが、血管の中を流れる血液は、通常は固まることはありません。しかし、血管の内壁に傷ができて血小板が集まり凝集すると、それに伴って血液の固まりができることがあります。これが血栓です。そして血管が狭くなったところに血栓ができると、血管が詰まってしまいます。 |
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